岸田首相が犯したミス:ウクライナ訪問の時期は熟慮すべきだった

金子です、こんにちは。

株価が急落し、破綻の危機に瀕したクレディ・スイス。

このCS(クレディ・スイス)を救済に出たのは、同じくスイスの銀行最大手のUBS。(UBS、クレディ・スイスを約4300億円で買収へ-歴史的銀行統合)

UBSははじめ買収救済を渋っていたそうですね。

ところが、スイス政府が支援を約束し、UBSに頭を下げ、頼み込んだことで、この買収に至ったとのこと。(支援額は1兆円を超えるみたいです。)

UBSがこの買収を発表したあと、株価は16%下がっています。

こうなることはUBS側もわかっていた。

では、UBSはなぜこの買収を飲むことにしたのでしょうか。

理由はシンプルで、CSが破綻すれば、リーマン以上の金融危機に発展する可能性が高かったからですよね。

CSは昨年から多額の資金流出や不祥事、訴訟などが続き、経営が苦しい状態でしたが、ここに来て、アメリカのシリコンバレー銀行が破綻したことが飛び火して、今回の破綻危機に陥っています。

今回UBSがCSを買収救済したことで金融危機は回避できましたが、これはあくまでも「一時しのぎ」であって、いつ「次の危機」が発生してもおかしくない状況です。

今、米欧の金融業界はこのように綱渡りの状態となっていますが、戦争インフレの抑制のために利上げ政策をつづけざるを得ない。

しかし、利上げをすれば経済成長は渋り、企業は融資を控え、銀行の経営をますます圧迫する。

アメリカでは破綻見込みの高い銀行のリストがずらりと並んでいるとのこと。

日本ではこの数日、WBSで侍JAPANが優勝を果たし、興奮と歓喜に包まれていましたが、もしUBSがCSを買収していなければ、CSが破綻し、リーマン以上の金融危機に発展していた可能性もあったわけです。

そして、CS破綻が回避された翌日の21日にウクライナを訪問した岸田首相はゼレンスキー大統領と会談し、55億ドルの追加支援を発表しています。

この訪問は電撃だったと報道されていますが、ロシアにも事前に通告されていたことからも、あらかじめ計画されていた可能性が高いと僕は見ています。

ポイントは、この3月21日という日付です。

なぜ岸田首相はこの日程を「選択」してウクライナに渡ったのでしょうか。

これについては国際情勢に詳しい田中宇さんも指摘されていますが、岸田首相のウクライナ訪問は、「習近平がロシアに訪問している期間」とちょうど重なっているんですね。

習近平はいったいロシアになにをしにいったのか?

ざっくり言ってしまえば、戦後の秩序についてプーチンと話し合いに行ったのですね。

「アメリカ中心の一極覇権」から、非米諸国に分権された「多極世界」をつくりましょう、と。

そして、ウクライナ戦争を中国が仲裁役となりましょうと。

この記事にもあるように中国は今月、長く敵国同士だったイランとサウジの関係修復を仲介しています。

今度はウクライナとロシアの和平交渉の間に立ちましょうと言っているわけです。

これらの動きから、イラン、サウジ、ロシアなどを「非米陣営」に取り込もうという中国の強かな戦略が明白ですね。

ウクライナ戦争で漁夫の利を得た中国は、戦後の秩序におけるさらなる優位性確保を狙っているのです。

このようなビジョンを持って、今回習近平はプーチンに会いに行ったということです。

G7で日本の首相だけがウクライナに行けていないことに焦りを感じていた岸田首相は、一刻も早くウクライナに行きたいと思っていたでしょう。

今回その訪問の道が開けたのは、アメリカ側の計らいがあったと考えられます。

岸田首相はその御膳立てにホイホイ乗せられたのですが、「訪問時期」はもっと冷静に熟慮すべきでしたね。

中国の露訪問とバッティングしてしまったのは悪手でした。

アメリカの意図は明白で、習近平の訪露期間に岸田をウクライナに派遣することで、(台湾有事に向けた)さらなる日中分断を狙うと解釈できますね。

そして、本来林芳正外相や茂木幹事長、そして木原誠二が首相に訪問時期の再考を助言する立場なのですが、あえてスルーしたということでしょう。(この3人は罷免し、国益を追求できるもっとまともな側近を重職に置くべきです。)

日本を「対米自立」の国家にしようとすると、それを阻止、牽制する動きが起こります。(安倍元首相暗殺もその1つ)

自民党から「安倍的なもの」を排除する動きはまだ続いていますね。

「小西文書」も非常にわかりやすい構図ですね。

セキュリティクリアランス、スパイ防止法などを成立させようとするのを防ぎたい輩が国会で集中攻撃し、この機に「安倍的なもの」を排除したい岸田・茂木陣営が、見て見ぬふりをして仲間を見殺しにする。

「安倍的なもの」を排除したいのは自民党の内部の連中だけではないですよね。

アメリカにも中国にもいるわけです。

尖閣、竹島、北方領土といった領土問題は、アメリカが仕込んだ爆弾です。

アメリカが日本に対してしてきたことを私たちは1つ1つ丁寧に知り、その本質を理解する必要があります。

アメリカの本性を知ったとき、日米同盟や核の傘など、日本人を騙しこむリップサービス(幻想)であることもふに落ちるはずです。

言論界は右と左に分かれてバトっていますが、「親米」「対米隷属」であることで共通していますね。

メディアは総じて「ド親米」ですしね。

私たちはもっとアメリカという国を理解する必要があります。

アメリカという国を動かしている勢力の実態について知る必要があります。

理解したうえで、どうしたらよいかは、多様な選択肢があるでしょう。

HOWについては大いに議論したらよいのです。

しかし、議論の前提が「対米隷属」「親米依存」ではなにも始まらないのです。

現実が動き出すまで、僕の仕事は山ほどあります^^;

最後に…

YouTubeではお知らせしているのですが、安倍元首相暗殺の首謀者は誰かについて音声を収録しました。

すでにご感想も200件以上届いていて、なかなか好評です。

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では、また投稿しますね!

金子

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この記事を書いた人

反グローバリズムの視点で世界情勢を情報分析するリサーチャー。登録者8万人のYouTubeチャンネル『あつまれニュースの森』を運営。

本業だったコンサルタントから徐々に歴史研究にシフトしていく。日々リサーチする中、メディアや歴史が嘘だらけであり、この世界が一部の権力機構によって支配されてきたことに強烈な違和感と憤りを覚えるようになる。

グローバリズムの根源と実態を徹底的に研究。その歴史を旧約聖書まで遡り、現在のいわゆるディープステートのルーツがハザール系とアングロサクソン系の2系統にあることを突き止める。

2021年、YouTubeを開始し、グローバリストのルーツを徹底解剖するオンラインサービス『金子ゼミ』を立ち上げる。

情報発信者としての信条は「左も右もない反グローバリズム・国益第一主義」「不偏不党」。

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