ディープステートの戦争製造メソッド|歴史はこうして作られた

こんにちは。金子吉友です。

あなたが学校で学んだ歴史、ニュースで見る国際紛争。それらは本当に、自然発生的な出来事なのでしょうか?

実は、歴史上の多くの戦争は、ある特定の勢力によって意図的に「製造」されてきた――。にわかには信じがたいかもしれませんが、その疑いは非常に濃厚です。

今回の記事では、その背後に存在する**「ディープステート」が、どのようにして戦争を作り出し、世界を操ってきたのか、その驚くべき「戦争製造メソッド」**について、具体的な歴史的事例を交えながら徹底的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、世界の出来事を見るあなたの視点は、間違いなく一段高い次元へと引き上げられているはずです。

目次

ディープステートとは何か?その定義と正体

まず本題に入る前に、「ディープステート」とは一体何なのか、その定義を明確にしておきましょう。私が定義するディープステートとは、単なる陰謀論の言葉ではありません。

各国政府を背後で動かす権力を掌握する、国境を超えたグローバリスト勢力

これが、ディープステートの核心です。彼らは選挙で選ばれることなく、民主的なプロセスを経ずに、世界の政治・経済・軍事を裏から操る力を持っています。私はこの勢力を「グロバ団」と呼ぶこともあります。

そして、このグロバ団の傘下には、私たちの生活に深く関わる様々な組織がネットワークのように連なっています。

  • 金融グループ:世界銀行、IMF(国際通貨基金)、BIS(国際決済銀行)、そして各国の中央銀行(FRBや日銀など)。ウォール街やシティの巨大金融機関も含まれます。
  • 軍産複合体・巨大企業:軍需企業やビッグファーマ(巨大製薬会社)など。
  • 政府・官僚機構:ホワイトハウスの主要閣僚やワシントンの官僚機構。
  • 情報機関:CIAやモサドといった各国の情報機関。
  • 思想・メディア:ネオコン、主要メディア、ビッグテック、左翼リベラル団体、NPO、シンクタンク。
  • フロント組織:外交問題評議会(CFR)、ビルダーバーグ会議、三極委員会、ダボス会議(世界経済フォーラム)、ローマクラブなど。

これらの組織が複雑に絡み合い、一つの巨大な権力構造として機能しているのがディープステートの正体です。彼らは自らの利益と目的のために、時には「戦争」すらも計画的に引き起こすのです。

事例で見る「戦争製造メソッド」の恐るべき実態

では、彼らは具体的にどのようにして戦争を「製造」してきたのでしょうか。歴史を紐解き、3つの決定的な事例を見ていきましょう。

事例1:共産ソ連の誕生 – ロシア帝政を破壊するための駒

20世紀最大の実験国家ともいえる「共産ソ連」。この国家の誕生自体が、ディープステートによる壮大な計画の一部でした。

彼らの目的は、当時強大な力を持っていた**「ロシア帝政」の打倒**です。皇帝を頂点とする伝統的な国家体制は、彼らが目指すグローバルな支配構造にとって邪魔な存在でした。

そこで彼らは、レーニンやトロツキーといった革命家に莫大な資金を提供し、匿い、支援しました。ボルシェビキ革命は、彼らの資金援助なしには成功しなかったでしょう。革命が佳境に入ると、彼らはレーニンたちを安全にロシアまで輸送するという徹底ぶりでした。

つまり、共産ソ連という「共産主義」の駒を意図的に作り出し、ロシア帝政という「旧来の秩序」を破壊させたのです。これは、後述する彼らの基本戦略の原型ともいえる事例です。

事例2:ナチスドイツの台頭 – アメリカ財界が育てたモンスター

次に、第二次世界大戦の火種となった「ナチスドイツ」。ヒトラーという独裁者もまた、ディープステートによって育てられた存在だったと言えます。

第一次世界大戦後、ドイツは天文学的な賠償金に苦しんでいました。そこに救いの手を差し伸べたのが、アメリカ財界を中心とするディープステートの資本です。

  • ドーズ・プラン:後の副大統領チャールズ・ドーズが主導したこの計画により、アメリカからドイツへ大量の資金が流入。ドイツ経済は奇跡的な復興を遂げます。
  • アメリカ企業の投資:スタンダード石油、フォード、IBM、JPモルガンといった名だたるアメリカ企業が、こぞって復興期のドイツに投資しました。
  • ブッシュ一族の関与:後の大統領の祖父であるプレスコット・ブッシュは、ハリマン一族の銀行を通じてナチスに資金を提供し、その資産管理に深く関与していました。彼が重役を務めたユニオン・バンキング社は、ナチスの鉄鋼王フリッツ・ティッセンとの合弁会社であり、ヒトラーの資金源そのものでした。

なぜ彼らは、後に敵となるはずのナチスを支援したのか?それは、ソ連という共産主義の脅威に対抗するための「防波堤」として、そしていずれソ連と戦わせるための強力な「駒」として、ナチスドイツを意図的に強大化させる必要があったからです。

アウシュビッツ収容所の周辺に、化学メーカー「IGファルベン」(スタンダード石油とカルテルを結んでいた)をはじめとするドイツ大企業の工場が林立していた事実は、この構造を象徴しています。収容者は強制労働力として、彼らの利益のために搾取されていたのです。

ナチスドイツは、ディープステート、特にアメリカ財界が育てたモンスターだったのです。

事例3:共産中国の建国 – 意図的に作られた新たな脅威

戦後、アジアに誕生した巨大な共産主義国家「中華人民共和国」。この建国にも、ディープステートの影が色濃く差しています。

当時の中国では、蒋介石率いる「国民党」と毛沢東率いる「共産党」が内戦を繰り広げていました。アメリカは当初、同盟国である国民党を支援していましたが、戦後の調停役として派遣されたジョージ・マーシャル(後の国務長官)の行動は不可解なものでした。

マーシャルは、国民党に対し共産党との連立政権樹立を迫り、これを拒否した蒋介石への武器援助を停止してしまいます。武器を断たれた国民党が弱体化する一方で、ソ連から強力な支援を受けた共産党が勢力を拡大。結果、中国大陸は共産化され、蒋介石は台湾へと追いやられました。

なぜアメリカは、長年の同盟相手を見捨て、共産党の勝利を黙認、いや、後押ししたのか?

答えは、「米ソ冷戦」という新たな対立構造を盤石にするためです。ソ連だけでは不十分だった共産主義陣営に、巨大な人口を抱える中国という新たなプレイヤーを加えることで、世界を「自由主義」と「共産主義」という二大勢力に分断し、恒久的な対立構造を作り出すことが彼らの目的でした。

共産中国もまた、ディープステートによって製造された国家なのです。

「両建て」と「対立構造」こそが彼らの基本戦略

これらの事例から見えてくるのは、彼らの一貫した戦略です。それは、ドイツの哲学者ヘーゲルの**「弁証法(テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼ)」**を応用したものです。

  1. テーゼ(正):まず、ある思想や勢力(例:資本主義、既存の秩序)が存在する。
  2. アンチテーゼ(反):次に、それと真っ向から対立する思想や勢力(例:共産主義、ファシズム)を、自ら作り出すか、支援して強大化させる。
  3. ジンテーゼ(合):そして、この二つを衝突(戦争や対立)させる。その混乱の中から、両者を統合した、あるいは両者を支配する、まったく新しい秩序(彼らにとって都合の良い世界)を創造する。

共産ソ連とナチスドイツ。自由主義陣営と共産主義陣営。彼らは常に**「両建て」**で駒を動かし、意図的に対立構造を作り出してきました。敵対する両陣営に資金や技術を提供し、互いに争わせることで、自分たちは漁夫の利を得る。これが彼らの戦争製造メソッドの核心です。

米ソ冷戦構造もまた「製造された対立」だった

「米ソ冷戦」は、このメソッドの集大成と言えるでしょう。驚くべきことに、アメリカは冷戦の最中にも、キッシンジャーやハリマンといった人物を通じて、敵であるはずのソ連に軍事技術を含む様々な技術を提供し続けていました。

これは矛盾ではありません。ソ連という「アンチテーゼ」が弱体化してしまっては、冷戦という対立構造が維持できないからです。常に恐怖と緊張を煽り続けることで、莫大な軍事予算を正当化し、世界中を支配下に置き続ける。そのために、彼らは敵すらも自らの手で育てていたのです。

まとめ:歴史の真実を知り、未来を見通すために

ここまで見てきたように、歴史上の大きな戦争や対立は、決して偶然の産物ではありません。

  • 共産ソ連、ナチスドイツ、共産中国、そして米ソ冷戦構造は、すべてディープステートによって意図的に「製造」された。
  • 彼らの基本戦略は、ヘーゲルの弁証法を応用した「両建て」と「対立構造の創出」である。

この構造を理解することが、なぜ世界で紛争が絶えないのか、なぜメディアが特定の恐怖を煽るのか、その本当の理由を読み解く鍵となります。

現代でも、このメソッドは形を変えて生き続けています。ウクライナや中東、そして東アジアで起きている緊張も、1段高い視点から見れば、誰かが仕組んだ対立構造である可能性が見えてくるはずです。

情報が溢れる現代だからこそ、私たちは表面的な出来事に惑わされず、その背後にある構造を見抜く力を持たなければなりません。

これからも、こうした世界の深層に迫る情報を発信していきます。今日の記事が、あなたの思考の助けとなれば幸いです。


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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

金子吉友

※本記事は特定の思想を推奨するものではなく、あくまで一つの視点として情報を提供するものです。内容の真偽については、読者ご自身でご判断ください。

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この記事を書いた人

反グローバリズムの視点で世界情勢を情報分析するリサーチャー。登録者8万人のYouTubeチャンネル『あつまれニュースの森』を運営。

本業だったコンサルタントから徐々に歴史研究にシフトしていく。日々リサーチする中、メディアや歴史が嘘だらけであり、この世界が一部の権力機構によって支配されてきたことに強烈な違和感と憤りを覚えるようになる。

グローバリズムの根源と実態を徹底的に研究。その歴史を旧約聖書まで遡り、現在のいわゆるディープステートのルーツがハザール系とアングロサクソン系の2系統にあることを突き止める。

2021年、YouTubeを開始し、グローバリストのルーツを徹底解剖するオンラインサービス『金子ゼミ』を立ち上げる。

情報発信者としての信条は「左も右もない反グローバリズム・国益第一主義」「不偏不党」。

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