トランプ大統領、中東で90兆円ディール!グローバリズムへの反撃と日本の針路

こんにちは。金子吉友です。
このブログでは、私が長年訴え続けている「反グローバリズム」の視点から、複雑化する世界の国際情勢を分かりやすく解説しております。グローバル資本や一部のエリート層によって歪められようとしている世界の真実を、皆さんと共に読み解いていきたいと考えております。

さて、本日は世界が注目する大きな動きについてお伝えします。ドナルド・トランプ大統領が、中東の3カ国、サウジアラビア、カタール、そしてUAEへの外遊を開始しました。この歴訪は、単なる外交儀礼に留まらない、極めて重要な意味を持つものです。特に、本日サウジアラビアで行われた出来事は、今後の国際秩序を左右するほどのインパクトを持っています。

目次

トランプ大統領、サウジアラビアで歴史的会談と「90兆円ビッグディール」

トランプ大統領は本日、サウジアラビアを訪問し、事実上の最高権力者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談を行いました。この会談は、極めて友好的な雰囲気の中で進められたと報じられています。そして、その成果として発表されたのが、なんと総額90兆円にも及ぶ「ビッグディール」です。

この巨額の取引は、エネルギー分野、防衛分野、そして様々なビジネス分野にわたるもので、サウジアラビアからアメリカへの6000億ドル規模の投資を決定する署名が両国間で結ばれたとのことです。これは、単に経済的な結びつきを強化するというだけでなく、中東におけるアメリカのプレゼンスを再確立し、強固な同盟関係を世界に示すという、地政学的にも大きな意味合いを持ちます。

驚くべきは、ムハンマド皇太子の歓迎ぶりです。通常、皇太子クラスが空港まで出向いて外国首脳を出迎えることは異例中の異例ですが、今回はエアフォースワンが到着する空港に皇太子自らが赴き、トランプ大統領を熱烈に歓待したのです。これは、バイデン政権下で冷え込んでいた米サウジ関係が、トランプ大統領の登場によって劇的に改善されたことを象徴しています。思い出してください、バイデン大統領がサウジアラビアを訪問した際のサルマン皇太子の対応とは雲泥の差です。まさに、熱烈な歓迎ぶりと言えるでしょう。

さらに、トランプ大統領が乗るリムジンは、馬に乗った衛兵たちによって厳重に護衛されながらパレードするという、映画のワンシーンのような光景も展開されました。これもまた、サウジアラビア側がいかにトランプ大統領を重要視し、敬意を払っているかの表れに他なりません。

投資フォーラムでの重要演説:トランプ氏が語った「真実」

このビッグディールの発表後、トランプ大統領は投資フォーラムに出席し、そこで極めて重要な演説を行いました。この演説の内容こそ、今回の歴訪の核心であり、トランプ大統領が目指す世界の姿を垣間見せるものです。その詳細を、私なりに分析し、皆さんと共有したいと思います。

1. イランへの断固たる警告:「最も破壊的な政権」

まず、トランプ大統領はイランに対して極めて強い警告を発しました。イランを「最も破壊的な政権」と名指しし、地域の不安定化を引き起こしている張本人だと厳しく批判したのです。具体的には、イランがシリア、ガザ、レバノンなどで混乱と苦しみを助長し、地域全体の衰退を招いていると指摘しました。これは、イランの核開発問題や地域への覇権主義的な動きに対するアメリカの断固たる姿勢を示すものであり、中東の勢力図に大きな影響を与えるでしょう。

2. シリアへの制裁解除:平和への大きな転換点か

次に、驚くべき発表がありました。トランプ大統領は、シリアに対する経済制裁を解除すると宣言したのです。オバマ政権時代から約10年間にわたって続いてきたこの制裁は、シリア国民を苦しめてきた側面も否定できません。トランプ大統領は、「彼ら(シリア国民)に偉大さへのチャンスを与える」と述べ、この制裁解除がシリアの安定と平和への道を開くことを期待していると表明しました。この発言は、会場からスタンディングオベーションで迎えられたと報じられています。

シリアでは、アサド政権が事実上追放され、ジャウラニ氏を中心とする新たな勢力が台頭しつつあります。トランプ大統領は、この新しいシリアに対して制裁を解除することで、平和構築へのインセンティブを与えようとしているのです。この動きをサウジアラビアが大きく歓迎している点も注目に値します。

3. ネオコン・リベラル介入主義への痛烈批判:「国家建設ではなく破壊」

そして、私が最も重要だと考えるのが、ネオコン(新保守主義者)やリベラル介入主義者に対する痛烈な批判です。トランプ大統領は、これらの勢力を「いわゆる国家建設者は、国家を建設するよりも破壊をしてきた」と断じ、彼らの外交政策が世界に混乱をもたらしてきたと厳しく指摘しました。

具体的には、アフガニスタンやイラクでの失敗を例に挙げ、カブールやバグダッドの開発に数兆ドルもの巨費を投じながら、何ら成果を上げられなかったと批判。複雑な他国の社会に対する無知な介入が、いかに悲惨な結果を招いてきたかを強調したのです。

これは、長年私が訴えてきたグローバリストやディープステートの思惑と一致するものです。彼らは「民主主義の拡大」や「人道支援」といった美名のもとに他国に介入し、実際には自分たちの利益のために国家を破壊し、資源を収奪してきたのです。トランプ大統領は、このような欺瞞に満ちた介入主義を明確に否定し、各国が自らの力で平和と繁栄を築くべきだというメッセージを発信したと言えるでしょう。

このネオコン・リベラル介入主義への批判は、アメリカ国内の既得権益層、いわゆる「ワシントンの沼」の住人たちにとっては耳の痛い話のはずです。しかし、トランプ大統領は臆することなく、彼らの欺瞞を暴き、真の国益に基づいた外交へと舵を切ろうとしているのです。

中東和平とエネルギー戦略への巨大なインパクト

今回のトランプ大統領の中東歴訪と、サウジアラビアとのビッグディールは、中東の和平プロセスと世界のエネルギー戦略に計り知れない影響を与えるでしょう。

まず、アメリカがサウジアラビアとの同盟関係を再強化し、イランに対して強硬な姿勢を示すことで、中東地域のパワーバランスは大きく変化します。シリアへの制裁解除も、新たな和平の枠組みを生み出す可能性があります。

そして、エネルギー戦略の観点からは、アメリカ、サウジアラビア、そしてロシアという世界の三大原油埋蔵国が、ある種の連携を深める可能性が出てきました。トランプ大統領はロシアとも有効な関係を構築しつつあります。アメリカ自身もシェールオイル・ガスの産出国であり、エネルギー輸出国としての地位を確立しています。これらの国々が協調することで、OPECプラスの影響力は相対的に低下し、より安定したエネルギー供給体制が築かれるかもしれません。これは、グローバルなエネルギー価格の安定にも繋がり、世界経済全体にとって朗報となるでしょう。

日本の外交への警鐘:グローバリスト追従からの脱却を

さて、こうした世界の大きな地殻変動を目の当たりにして、私たち日本はどうすべきでしょうか。残念ながら、これまでの日本の外交は、アメリカのネオコンやグローバリストの言いなりになってきたと言わざるを得ません。

トランプ政権時代、日本はトランプ大統領と個人的な信頼関係を築いたかに見えましたが、その実、関税問題などではアメリカ側の要求を一方的に受け入れる場面も多く見られました。例えば、日本への関税について、日本側は「再考してほしい」と懇願するばかりで、アメリカ側にとって魅力的な提案をすることはありません。

今回、トランプ大統領がサウジアラビアと結んだ90兆円のビッグディールを見てください。サウジアラビアは、アメリカにとって極めて魅力的な投資案件を提示し、その結果として強固なパートナーシップを勝ち取ったのです。日本も、このような主体的な外交を展開すべきではないでしょうか。

現在、自民党の執行部の一部には、いまだにネオコン的な思想に染まった人々や、古い「親米保守」の枠組みから抜け出せない人々がいるように見受けられます。彼らは、トランプ大統領の登場によって変化しつつあるアメリカの姿を正しく認識できず、過去の対米追従外交から脱却できないでいます。ウクライナ問題に関しても、アメリカや欧州の一部のグローバリスト勢力に引きずられる形で、日本の国益を損なうような過度な支援を続けているのではないでしょうか。

しかし、アメリカ自身は、ロシアとの関係修復も視野に入れ、新たな外交戦略を模索し始めています。日本だけが、時代遅れの外交政策に固執していては、国際社会の中で孤立し、国益を大きく損なうことになりかねません。

まとめ:今後の展望と、私たちが注視すべきこと

今回のトランプ大統領の中東歴訪は、まだ始まったばかりです。この後、カタール、UAEと訪問が続きますが、そこでも新たな驚きがあるかもしれません。

一つ確かなことは、トランプ大統領が、既存のグローバリストたちが作り上げてきた国際秩序を根本から覆し、新たな世界のルールを構築しようとしているということです。それは、各国が自国の国益を第一に考え、互いに尊重し合いながら共存共栄を目指す、より健全な国際関係かもしれません。

私たち日本国民は、このような世界の大きな変化を他人事と捉えるのではなく、自国の未来を真剣に考える機会としなければなりません。メディアが垂れ流す一方的な情報に惑わされず、自らの頭で考え、真実を見抜く力を養う必要があります。

そして、日本もまた、他国に追従するのではなく、主体的な外交戦略を打ち出し、国益を守り抜く気概を持つべきです。そのためには、まず私たち国民一人ひとりが、国際情勢に関心を持ち、声を上げていくことが重要なのではないでしょうか。

今回のトランプ大統領の動きは、まさにその狼煙と言えるのかもしれません。このチャンネルでは、引き続きトランプ大統領の動向、そして世界の深層で何が起きているのかを、皆さんと共に注視していきたいと思います。

本日は、トランプ大統領の中東歴訪という衝撃的なニュースについて、私なりの視点でお話しさせていただきました。
お読み頂きありがとうございました。またお会いしましょう。

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この記事を書いた人

反グローバリズムの視点で世界情勢を情報分析するリサーチャー。登録者8万人のYouTubeチャンネル『あつまれニュースの森』を運営。

本業だったコンサルタントから徐々に歴史研究にシフトしていく。日々リサーチする中、メディアや歴史が嘘だらけであり、この世界が一部の権力機構によって支配されてきたことに強烈な違和感と憤りを覚えるようになる。

グローバリズムの根源と実態を徹底的に研究。その歴史を旧約聖書まで遡り、現在のいわゆるディープステートのルーツがハザール系とアングロサクソン系の2系統にあることを突き止める。

2021年、YouTubeを開始し、グローバリストのルーツを徹底解剖するオンラインサービス『金子ゼミ』を立ち上げる。

情報発信者としての信条は「左も右もない反グローバリズム・国益第一主義」「不偏不党」。

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