こんにちは。金子吉友です。
麻生太郎氏の高祖父は、大久保利通です。
曾祖父は牧野伸顕。母方の祖父は吉田茂。妻は元首相鈴木善幸の三女で、現職の自民党幹事長鈴木俊一氏は義理の弟。妹の信子さんは、寛仁親王妃です。
これほどの家系を持つ政治家は、戦後の日本に他にいません。

ここのところ、満州地下人脈と自民党のルーツ、統一教会とCIA、清和会とCSIS、そして吉田茂とジャーディン・マセソン商会を続けて取り上げてきました。
今日は、その最後の一人です。麻生太郎。
吉田茂の孫であり、安倍晋三元首相の逝去以降、自民党で最大の権力を握ってきた人物です。この家系をたどると、炭鉱、セメント、そしてフランスの水道会社まで出てきます。
そして最後に、どこまでが記録で確認できて、どこからが確認できないのかを、はっきり分けて置きます。

目次
前提の確認——ここまでにたどってきた線
今日の話に入る前に、ここ数日の内容を短く振り返ります。
日本は、中国でアヘン政策を長く続けてきました。1933年には満州でアヘンの専売制が始まります。満州国の経営を担っていたのが岸信介で、里見甫(さとみ・はじめ)の会社を通じてアヘンの密売が行われ、その資金が戦費に充てられました。そして戦後、自民党の結成資金にも回ったとされています。
この満州地下人脈からは、岸信介、佐藤栄作、吉田茂、大平正芳、池田勇人——のちに日本の首相となる人物が、ずらりと並んで出てきます。笹川良一、児玉誉士夫もここにいます。

そしてもう一本、韓国の統一教会・文鮮明とCIA、そしてロックフェラーという線があります。表向きは反共産主義、実際に進んだのはグローバリズム。日本の愛国保守が骨抜きにされた最大の要因が、この国際資本と統一教会の同盟だった——というのが、これまでの見立てです。
岸信介・笹川良一と文鮮明の接点は満州時代にありました。満州という同じ釜の飯を食った関係、いわば満州ブラザーフッドです。そして1968年、国際勝共連合が韓国と日本で設立されます。日本側の設立者は岸信介、笹川良一、児玉誉士夫の3人でした。

そしてもう一段、奥があります。
ロックフェラーがアメリカ政府を動かして、韓国のCIAにあたる韓国中央情報部(KCIA)の初代部長・金鍾泌(キム・ジョンピル)を指名させた。そして米下院のフレイザー委員会が、1961年、その金鍾泌の指示によって統一教会が韓国の政府機関として再組織されたことを明らかにしています。
つまり、統一教会がKCIAの下部組織として作り直されたことを、アメリカ議会の委員会そのものが認めている——ここは記録に残っています。
その金鍾泌が訪米した際、文鮮明が同行し、ネルソンとデイヴィッドのロックフェラー兄弟と会ったとされます。そして文鮮明とネルソン・ロックフェラーが「世界統一政府の実現」という目標で意気投合し、日本の統一教会への支援が決まった——この部分は、フリッツ・スプリングマイヤーの著作による記述で、私の側で一次資料までは確認していません。
そのために作られたのが勝共連合だった。表向きは反共、本当の狙いはグローバリズムだった——この見立てについては、清和会とCSISの記事で詳しく書いています。
笹川の名は、どこまで広がっているか
この満州地下人脈は、過去の話ではありません。
笹川良一の三男で、日本財団の名誉会長である笹川陽平氏は、自分の別荘に日本の首相経験者たちを一手に集められるだけの力を持っています。小泉純一郎、森喜朗、安倍晋三、麻生太郎、岸田文雄——写真に並んでいる顔ぶれがそれを示しています。

そして、そこから枝分かれしていった先が、いくつもあります。
- 日本維新の会——笹川良一のお抱え運転手だった松井良夫氏が、住之江競艇の電気工事を一手に引き受けて財を成し、大阪府議会議員に。その地盤を息子の松井一郎氏が引き継ぎ、大阪維新の会、日本維新の会へ
- 小池百合子東京都知事——父親の勇二郎氏が、勝共連合の応援を受けて選挙に出馬しています
- 竹中平蔵氏——日本財団の傘下である東京財団の理事長を務めました。そのポストを足がかりに政権中枢へ上り詰め、小泉純一郎氏と組んで郵政民営化、派遣法改正、規制緩和を進めます。株主資本主義のインストールであり、プライマリーバランスという指標を持ち込んだのもこの人物です
- 玉木雄一郎氏——国民民主党代表。その東京財団の研究員を務めていました

右から左まで、系列が違うように見える政治勢力が、たどると同じ一点に戻ってきます。
さらに国際的な線もあります。笹川良一の盟友は、ロバート・マクスウェルでした。笹川良一がイギリスに作った大英笹川財団の議長に据えた人物で、MI6とモサドのアセットだったとされます。そしてロバート・マクスウェルの娘がギレーヌ・マクスウェル。その愛人が、ジェフリー・エプスタインです。
笹川良一自身は、自分をCIAのエージェントだと豪語していました。

昨日は、吉田茂を扱いました。吉田茂は養子です。実父は自由民権運動の政治家竹内綱、養父は吉田健三。健三は17歳でイギリスへ密航し、帰国後にジャーディン・マセソン商会の横浜支店に入り、のちに支店長を務めました。アヘン貿易で財を築いた、ロスチャイルド系の商社です。
健三が40歳で死去したとき、11歳の吉田茂に50万円(現在の価値でおよそ30億円)の遺産が残されました。
つまり吉田茂は、養父からロスチャイルド人脈を受け継ぎ、かつ満州人脈でもあった。だから自民党で強い力を持てた——ここまでが前回です。
今日は、その吉田茂の孫である麻生太郎氏を見ていきます。

麻生太郎という家系——大久保利通から皇室まで
系図をたどると、明治維新に行き当たる
まず、家系図を広げます。
- 高祖父——大久保利通。薩摩藩士、初代内務卿
- 曾祖父——牧野伸顕。大久保利通の次男で、牧野家へ養子に出た人物
- 祖母——雪子。牧野伸顕の娘で、吉田茂の妻
- 母方の祖父——吉田茂。戦後日本の路線を決めた首相
- 母——吉田和子。吉田茂の三女
- 父——麻生太賀吉。麻生セメント会長、衆議院議員

明治維新の中心にいた大久保利通から、戦後の吉田茂へ。そしてそのまま現在の自民党最高実力者へ、血筋が一本でつながっています。
婚姻でつながる先が、また重い
血筋だけではありません。婚姻でつながった先が、さらに重いのです。
- 妻・千賀子さん——元首相鈴木善幸の三女
- 義弟・鈴木俊一氏——千賀子さんの兄で、現職の自民党幹事長
- 妹・信子さん——三笠宮寛仁(ともひと)親王の妃。つまり皇族
政界の頂点と、皇室と。両方に縁戚でつながっている政治家です。
渋谷区神山町に敷地面積2400平方メートルの邸宅を所有し、福岡県飯塚市には上空写真で一目で分かるほどの広大な私有地を持っています。

ここで一つ、訂正を入れておきます
配信で使ったスライドの文言に、誤りがありました。
スライドには「麻生太郎の父・太賀吉が吉田茂の三女である雪子と結婚」と書かれています。しかし、雪子は吉田茂の妻です(牧野伸顕の娘)。太賀吉が結婚した吉田茂の三女は、和子さんで、麻生太郎氏の母にあたります。1915年生まれ、1938年(昭和13年)に結婚されています。
同じスライドに載っている家系図のほうは正しく「和子」になっています。文言のほうだけが取り違えていました。ここは訂正しておきます。
なお、二人を引き合わせたのは白洲次郎だったとされます。吉田茂が駐英大使を務めていた時期(1936〜38年)に親交が深かった人物です。

麻生家はどこから来たのか——九州の炭鉱王
先祖伝来の土地から、石炭が出た
では、麻生家そのものはどこから来たのか。
もともと麻生家は、福岡の大庄屋でした。太賀吉の祖父にあたる麻生太吉(1857〜1933年)の代に、先祖伝来の土地から石炭が採掘され、九州三大石炭財閥の一つにのし上がります(他は貝島家、安川家)。

太吉がすごいのは、石炭で止まらなかったことです。
- 鉄道——のちの国鉄の一部に
- 電気——のちの九州電力の基に
- 金融——のちの福岡銀行の基に
(神一行『閨閥 改訂新版 特権階級の盛衰の系譜』より)
石炭という一つの資源から、交通・電力・金融という、地域の基盤がまるごと生まれています。

政界へ出たのは、いつからか
麻生一族が政界に出たのは、太吉の代です。「九州の炭鉱王」であった太吉は、貴族院議員を務めています。
そして次の世代で、吉田茂と結びつきます。
- 太賀吉が吉田茂の三女・和子と結婚
- 吉田茂が首相となったことで、太賀吉自身も1949年に福岡県から立候補し当選
- 太賀吉は豊富な財力で吉田茂を支え、茂の側近として政界に人脈を広げていく
- のち、吉田内閣の総辞職とともに政界を引退し、実業界に戻る

財界の家が、首相の娘を迎え、その財力で首相を支え、そのまま政界に地盤を築く。麻生太郎氏が受け継いだのは、吉田茂からの政界人脈と、麻生家からの事業と地盤。その両方です。
現在の麻生グループは、グループ総売上高6035億円、社員数1万6025人(2022年)。医療、教育、セメント、人材、建設と、多角的に展開しています。

麻生セメントとラファージュの20年
2001年の資本参加から、2021年の解消まで
ここからが、今日の核心です。
麻生グループの中核の一つが、麻生セメント株式会社です。その沿革を見ると、こうなっています。
- 2001年——株式会社麻生のセメント部門を分社。フランスのラファージュ社が資本参加
- 2004年——麻生ラファージュセメント株式会社へ商号変更
- 2021年——海外との資本提携を解消。株式会社麻生の100%子会社に
つまり、2001年から2021年までの20年間、麻生セメントはフランスの大手セメント企業と資本関係にあった、ということです。

ラファージュはフランスのセメント大手で、現在はスイスのホルシム・グループと合併しています(ラファージュホルシム、現ホルシム)。

ラファージュの大株主と、ロスチャイルドの名
では、そのラファージュの大株主は誰だったか。
ベルギーの投資会社、ブリュッセル・ランバート(Groupe Bruxelles Lambert/GBL)です。ラファージュ株の約21%を保有していました。これは記録で確認できます。
そして、このランバートという名前には、はっきりした由来があります。
- 1835年、ドイツ生まれの銀行家ラザール・リヒテンベルガーが、ジェームズ・ド・ロスチャイルドの代理人としてブリュッセルで業務を開始
- サミュエル・ランベールがこれに加わり、商号は「ランベール=リヒテンベルガー、ロスチャイルド代理店」に
- ランベール銀行は、ベルギーにおけるロスチャイルド家の代理銀行として続く
- 1975年、ブリュッセル銀行と合併してブリュッセル・ランベール銀行に
ここまでは、記録のとおりです。

ただし、ここで線を引きます。
配信では「ラファージュはロスチャイルド傘下」と申し上げました。しかし、麻生セメントが合弁していた2001年から2021年当時のGBLを実際に支配していたのは、ベルギーの実業家アルベール・フレールと、カナダのパワー・コーポレーション(デマレ家)です。ロスチャイルド家ではありません。
ロスチャイルドの名前は「ランベール」という社名の由来に残っているのであって、当時の支配株主ではなかった——ここは、はっきり分けておくべきところです。
それでも残る事実は、こうです。麻生セメントは、19世紀にロスチャイルドのベルギー代理店として出発した銀行の系譜を引く投資会社が筆頭株主を務めるフランス企業と、20年間、資本関係にあった。
「傘下だった」と断定することはできません。しかし、縁がなかったとも言えません。

アイゼンベルグという名前——ここは、慎重に
ショール・アイゼンベルグとは誰か
配信では、もう一つの説として「ラファージュの親会社はイスラエルのアイゼンベルグ社ではないか」という話に触れました。これは金子自身が裏を取れていないと申し上げたうえでの、付録です。
ただ、アイゼンベルグという人物自体は、知っておく価値があります。
ショール・アイゼンベルグ(1921〜1997年)。
- 1921年、ドイツのミュンヘン生まれ。両親はポーランド出身のユダヤ人(母はクラクフ、父はワルシャワ)
- 1938年、家族がナチスを逃れて上海へ。本人は1940年に続いて渡り、日本へ
- 日本で、鉄鋼業に携わる一家と出会い、鉄鉱石の販売を始める
- 戦後、日本の鉄鋼業に原材料を供給する会社を設立し、アジア、南米、ヨーロッパへ拡大
- 1960年代にイスラエルへ移住。イスラエル・コーポレーションを率い、約70の子会社、1万7000人を抱える企業体に

イスラエル建国に貢献した人物として知られ、武器取引にも関わったとされます。本人は「人は私を武器商人だと思っているが、私はイスラエルのためにやっただけだ」と語っています。

「里見甫の提携パートナー」は、確認できません
ここが、今日いちばん慎重に扱うべきところです。
配信のスライドには「第二次大戦中、里見甫の満洲アヘン売買の提携パートナー」と書かれています。これが事実なら、満州地下人脈とイスラエル財界が、アヘンで直接つながっていたということになります。
しかし、私が確認できた範囲では、この記述の裏は取れませんでした。
- アイゼンベルグは1921年生まれです。日本に渡ったのが1940年で、当時19歳。終戦時でも24歳です
- 記録に残る彼の日本での事業は、鉄鉱石・鉄鋼原料であって、アヘンではありません
- 「日本の鉄鋼業に原材料を供給する会社を設立」したのは、戦後です
19歳で渡ってきた一青年が、満州アヘンの大元締だった里見甫の「提携パートナー」だったという話は、年齢からしても事実関係からしても、そのままでは成立しにくい。

CIA・モサドの設立に関与した、核兵器・原発の、北朝鮮や中国の核開発に関与した——配信で触れたこれらについても、同じです。イスラエルの安全保障と深く関わった人物であることは広く知られていますが、「設立に関与」「核開発に関与」といった断定は、私の側で一次資料までは確認できていません。
名前を出すこと自体を避けるつもりはありません。ただ、「つながっているらしい」で終わらせず、どこまでが記録で、どこからが説なのかを、毎回分けて置きます。
この人物については、いずれ別枠できちんと扱います。

長女の結婚と、水道事業
ヴェオリアという会社
もう一つ、ネット上で広く出回っている話があります。
麻生太郎氏の長女・彩子さんが、フランスの大手水道会社ヴェオリア・ジェネッツ社の幹部だという情報です。
これについては、配信でも申し上げたとおり、信憑性が分かりません。ガセネタの可能性もあります。
ただ、ヴェオリアという会社そのものは、日本に深く入っています。水道民営化以降、大阪、福岡、尼崎などで、水道の集金・メーター検針業務の代行会社となっています。

そして麻生氏自身が、CSISの会合で「日本の水道をすべて民営化する」と発言して話題になったことがあります。だから「麻生氏も水道事業と絡んでいるのではないか」という噂が立った——という経緯です。
1853年の設立をめぐって
ヴェオリアの前身は、ジェネラル・デ・ゾー(Compagnie Générale des Eaux/CGE)という会社です。
配信では「1853年にロスチャイルド・パリ家が設立した水道事業受託会社」と申し上げました。ここも、線を引きます。
- 1853年12月14日、ナポレオン3世の勅令によって設立された——これは事実です
- 設立したのは、体制に近い実業家と高級官僚のグループとされます。初代会長はシメオン伯爵
- 設立時にロスチャイルド家が関わっていたことを示す記録は、確認できませんでした
「1853年、第二帝政期のフランスで、政権に近い資本が作った会社」までは言えます。「ロスチャイルドが作った」は、私の側では裏が取れていません。

2014年の結婚は事実、その先は確認できない
麻生彩子さんが2014年にフランス人男性と結婚されたことは、事実です。『週刊文春』2014年1月30日号が報じています。
問題は、その相手です。
ネット上では「相手はフランス・ロスチャイルド分家のデホン一族の息子、フレデリック・デホン」だとされています。ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏が、2019年6月10日の記事「東京都の水道民営化計画におけるフランスの役割」で、こう書いています。
> パリでフランス人と結婚した麻生彩子の結婚相手は、フランス人のフレデリック・デホンである。彩子もフレデリックも美術商を経営していたが、デホン氏はパリの財界に取り込まれ、現在は在日フランス商工会議所傘下のフランスハイテク経済団体の役員を務めている。
同記事は続けて、デホン氏が東京都の水道事業民営化に関わるフランス企業にアドバイスやコンサルティングをしているとも書いています。

ここも、整理しておきます。
- 結婚相手がフレデリック・デホン氏であること——報じられており、事実とみてよさそうです
- デホン家がフランス・ロスチャイルドの分家であること——裏は取れていません
- 彩子さんがヴェオリア幹部であること——裏は取れていません
おそらく、「デホン家→ロスチャイルド→ヴェオリア」という連想が先に走って、「彩子さんがヴェオリアの幹部」という話にまで発展したのではないか。そう推測することはできますが、推測は推測です。

ここは、線を引いておく
今日の話を、確認できることと確認できないことに分けます。ここを混ぜると、全部が信用されなくなります。
記録で確認できること
- 麻生太郎氏の高祖父が大久保利通、曾祖父が牧野伸顕、母方の祖父が吉田茂であること
- 母・和子が吉田茂の三女であり、1938年に麻生太賀吉と結婚したこと
- 麻生太吉が「九州の炭鉱王」と呼ばれ、貴族院議員を務めたこと。石炭から鉄道・電気・金融へ事業を広げたこと
- 太賀吉が1949年に当選し、吉田茂の側近として政界に人脈を広げ、吉田内閣の総辞職とともに引退したこと
- 妻・千賀子さんが鈴木善幸の三女、鈴木俊一氏が義弟、妹・信子さんが寛仁親王妃であること
- 2001年にラファージュが麻生セメントに資本参加し、2004年に麻生ラファージュセメントへ商号変更、2021年に資本提携を解消したこと
- ラファージュの大株主がGBL(約21%)であったこと
- ランベール銀行が1835年、ロスチャイルド家のブリュッセル代理店として出発したこと
- ヴェオリアの前身CGEが1853年12月14日、ナポレオン3世の勅令で設立されたこと
- 麻生彩子さんが2014年にフランス人男性と結婚したこと(『週刊文春』2014年1月30日号)
- 笹川博義氏が2026年9月17日発足の第2次高市改造内閣で環境大臣として初入閣したこと。笹川良一の孫であること

確認できなかったこと
- 「ラファージュはロスチャイルド傘下」——合弁当時のGBLの支配株主はフレール家とデマレ家。ロスチャイルドは社名の由来に残っているのであって、支配株主ではありません
- 「ラファージュの親会社はアイゼンベルグ社」——配信でも「裏が取れていない」と申し上げたとおりです
- 「アイゼンベルグが里見甫の満州アヘン売買の提携パートナーだった」——年齢と経歴から見て、そのままでは成立しにくいと考えます
- 「CGEはロスチャイルド・パリ家が設立した」——設立の記録に、その名は確認できませんでした
- 「デホン家はフランス・ロスチャイルドの分家」——裏が取れていません
- 「麻生彩子さんがヴェオリア幹部」——裏が取れていません

こうして分けると、残るものははっきりします。
麻生太郎氏は、吉田茂から政界人脈を、麻生家から事業と地盤を受け継いだ。そしてその家系は、明治維新の中心人物にまでさかのぼる。ここは、動きません。
そして、麻生セメントが20年間組んでいた相手が、19世紀のロスチャイルド代理銀行の系譜を引く投資会社を筆頭株主とするフランス企業だったことも、動きません。
それが「支配」なのか「縁」なのかは、慎重に見る必要があります。しかし、縁がそこにあったことは確かです。
まとめ——なぜ「ゾンビ政党」と呼ぶのか
清和会と統一教会は、共依存だった
ここまで何日かかけてたどってきた線を、一本にまとめます。
自民党の岸信介の派閥、そしてその流れを継いだ清和会は、統一教会と一心同体でした。共依存と言ってもいい関係です。
清和会は福田赳夫が結成し、安倍晋三氏まで続きました。その後は安倍派と名前を変えています。

なぜ切れなかったのか。選挙です。
統一教会の信者による選挙応援、動員——これがなければ当選できなかった議員が、たくさんいたはずです。実態を知っていた議員も、少数ながらいたかもしれません。しかし縁を切れば、自分の政治生命が終わる。だから切れなかった。
そして皮肉なことに、その教団の二世によって、安倍元首相は撃たれました。
表向きは反共産主義。しかし真の目的は、ロックフェラーと交わした世界政府構想のために、日本に本当の保守が生まれないよう骨抜きにすることだった——これが、この一連の記事でたどってきた見立てです。
自民党が背負っている宿痾
自民党は、結党のときからCIAの支援を受けていました。
CIAと取引してスガモプリズンから出てきた人物が、保守合同を進めて自由民主党を作る。岸信介という人物は、アメリカに期待され、首相としてプロデュースされたと言っていい。
そして、その合体相手が吉田茂です。ロスチャイルド人脈を引き継いだ人物です。
この二人が一緒に作った政党が、自民党です。

この30年、経済をまともに成長させられなかった。それでいて誰も責任を取らない。それなのに高い支持率が続く。マスコミはこの実態を分かっているのか、分かっていないのか。分かっていないとしたら、報道機関として恥ずべきことです。
自民党という看板を外したら勝てない。だから解党できない。ゾンビ政党です。
笹川の名は、いまの内閣にもある
そして2026年9月17日に発足した第2次高市改造内閣では、笹川良一の孫である笹川博義氏が、環境大臣として初入閣しました。
笹川博義氏は、自民党の外国人労働者等特別委員会の事務局長を長く務め、育成就労制度の取りまとめにも関わってきた人物です。
これも、決して偶然ではないでしょう。

表層ではなく、構造を見てください
いま、高市政権は憲法改正への道を開こうとしています。そしてそのバトンを引き継ぐ候補として語られているのが、マイケル・グリーン氏のもとで学んだ小泉進次郎氏です。
ロシアも中国も敵に回し、敵対関係をどんどん強固にしている。これが誰のためなのか。
アメリカは日本を同盟国だと思っていない。ただの金づるだとしか思っていない。仮に中国と日本が戦争になっても、アメリカはウクライナに対したのと同じ対応を取るでしょう。核の傘は幻想です。
「唯一の被爆国だから」「憲法9条があるから」。そう言っている間は、国を守る議論は始まりません。アメリカが日本を守るとは限らない、核の傘はない——この前提を共有しない限り、日本の安全保障は議論できません。
表層ではなく、構造を見てください。
そして、構造を見るためには、確認できる線と確認できない線を、最後まで分けたままにしておくことです。今日の話で言えば——家系と資本提携の20年は、記録で確認できる線。ロスチャイルドの「傘下」やアイゼンベルグの「提携」は、確認できない線。ここを混ぜた瞬間に、確認できるはずの部分まで一緒に捨てられてしまいます。

このような歴史とカルマを背負った政党に、どこまで未来を託せるのか。
ここまでお読みくださりありがとうございます。また次の記事でお目にかかりましょう。
今回の内容をさらに詳しく解説した動画は、私のYouTubeチャンネルで公開しています。ぜひご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 麻生太郎氏がロスチャイルド系だというのは、事実ですか?
「祖父の吉田茂が、ロスチャイルド系の商社の支店長を養父に持っていた」「麻生セメントが、ロスチャイルド代理銀行の系譜を引く投資会社を大株主とするフランス企業と20年間合弁していた」——この2つは、記録で確認できます。ただし「麻生氏がロスチャイルド系である」と断定できる資料は、私は確認していません。接点が複数あることと、系列であることは別です。
Q2. ラファージュはロスチャイルド傘下だったのですか?
いいえ、合弁当時はそうではありません。ラファージュの大株主だったGBL(ブリュッセル・ランバート)は、ベルギーのアルベール・フレール氏とカナダのパワー・コーポレーション(デマレ家)が支配していました。ただしその前身であるランベール銀行は、1835年にロスチャイルド家のブリュッセル代理店として出発しています。由来はロスチャイルド、当時の支配はフレール家とデマレ家。この2つを分けて理解してください。
Q3. アイゼンベルグが里見甫のアヘン事業のパートナーだったという話は本当ですか?
確認できませんでした。ショール・アイゼンベルグは1921年ミュンヘン生まれで、日本に渡ったのは1940年、当時19歳です。記録に残る日本での事業は鉄鋼原料で、しかも本格的な展開は戦後です。イスラエル建国に関わった大物実業家であることは確かですが、満州アヘンの提携パートナーという記述の裏は取れていません。
Q4. 麻生太郎氏の長女はヴェオリアの幹部なのですか?
裏が取れていません。確認できるのは2014年にフランス人男性と結婚されたことだけです(『週刊文春』2014年1月30日号)。相手がフレデリック・デホン氏であることは報じられていますが、デホン家がロスチャイルドの分家であること、彩子さんがヴェオリア幹部であること、いずれも確認できていません。「デホン家→ロスチャイルド→ヴェオリア」という連想が広がった可能性があります。

