イスラエルがイラン攻撃準備完了か?中東情勢激化で第三次世界大戦の危機も

こんにちは。金子吉友です。

中東情勢がかなり厳しい状況になっていて、大きな戦争に発展するのではないかと心配されています。具体的には、イスラエルがイランの国内に本格的攻撃を仕掛ける準備が完了したという状況です。

目次

ハマスによるイスラエル襲撃から1年、中東情勢は悪化の一途

昨年10月7日、ハマスがイスラエルを襲撃してから1年が経ちました。この事件以降、中東情勢は悪化の一途を辿っています。

皆さんご存知のように、現在、中東のガザ地区は、パレスチナ人が住んでいますが、ハマスが支配しています。このガザ地区において、イスラエル軍が本格的に侵攻をしており、現在までパレスチナ人の約4万2000人が犠牲になっています。イスラエルとしては、ガザからハマスを一掃して実効支配をすることを考えており、あくまでハマスを一掃するまで、この紛争は終わらないという姿勢です。

エジプトやトルコが停戦交渉の仲裁に入っていますが、お互いの示す条件で折り合わず、現在まで戦闘が続いています。

イスラエル軍、レバノンへの攻撃を強化

イスラエルはガザ地区だけでなく、ヒズボラが拠点としているレバノンに対しても攻撃を強化しています。先月半ばには、3000台以上のポケベルが同時に爆発し、民間人を含む3000人以上が死傷するテロが発生しました。イスラエルの目的はヒズボラの戦闘員たちということですが、民間人にも多くの犠牲者が出ています。

これらのポケベルは、イスラエルの諜報機関モサドが2022年に海外から仕入れて、イスラエルに一度持ち込み、爆発物を仕掛けた後、レバノンに持ち込んでヒズボラに買わさせていたことが明らかになっています。つまり、モサドが関与した民間人を含む無差別テロだったのです。

また、イスラエルはレバノンに対して、民間人が入院している病院への爆撃まで行っています。病院が大きな火災となり、多くの患者が犠牲になりました。

イスラエル、ヒズボラ最高指導者を騙し討ちで殺害か

そして、イスラエル軍の爆撃によって、ヒズボラの最高指導者ナスララ氏が亡くなりました。この殺害は、騙し討ちだった可能性が非常に高いとみられています。

イスラエルは、表向きはレバノンとの停戦に応じる姿勢を示しながら、ヒズボラの後ろ盾であるイランと停戦交渉を進めていました。そして、「イランが何もしなければレバノンと停戦する」とイラン側に伝えていました。イラン側もそれを了承し、「レバノンとイスラエルで停戦をしてくれ」という話合いが進んでいた矢先、ヒズボラの幹部とイランの軍幹部が一堂に会した停戦交渉の会合場所をイスラエルが爆撃し、ナスララ氏を殺害したのです。

イスラエルはこのように、これまでにも、集団を選ばずに、ヒズボラの幹部、ハマスの幹部、そしてイランの軍幹部を殺害してきました。

イスラエル、イランへの報復攻撃準備完了を宣言

そして、イランはイスラエルに対して報復攻撃を仕掛けました。

これに対し、イスラエルはイランへの報復攻撃に出る準備を進めています。アンタイウォーの10月16日の記事によると、イスラエルのネタニヤフ首相は、すでにイラン国内の攻撃目標を承認したとのことです。

ABCニュースとCNNも、イスラエルが報復攻撃の準備を完了したと報じていますが、具体的な攻撃対象や時期は明らかにしていません。

一部報道では、イスラエルは11月5日のアメリカ大統領選挙前にイランへ報復攻撃を行う計画を立てているとされています。

イスラエルの攻撃対象は軍事施設?それとも核施設?

ワシントンポストによると、ネタニヤフ首相は先週バイデン大統領との電話会談で、「イスラエルはイランの石油施設や核施設ではなく、軍事施設を攻撃対象とする」と伝えたとのことです。

しかし、ネタニヤフの事務所は「最終決定は我が国の国益に基づいて行う」と発表しており、イランの核施設を攻撃する可能性も否定していません。

一方、イラン側は、イスラエルがもし攻撃をしてきた場合には断固たる対応、つまり報復攻撃に出ると宣言しています。

アメリカ、イスラエルに終末迎撃高度防空ミサイルサード配備と米軍兵士を派遣

アメリカはすでにイスラエルを防衛する目的で、イスラエルに終末迎撃高度防空ミサイルサードを配備することを決定し、約100名の米軍兵士をイスラエルに派遣しています。

これは、イスラエルとイランの戦争が勃発した場合、アメリカも参戦する可能性を示唆しています。

もし、イラン側からの攻撃で米兵が犠牲になった場合、アメリカ・イスラエル対イランという構図での大規模戦争、第三次世界大戦に発展する可能性も否定できません。

ウクライナ大統領、戦況悪化の中「ビクトリープラン」を提案

一方、ウクライナ情勢は終息に向かっていると思われていましたが、ゼレンスキー大統領は「ビクトリープラン」という勝利のための計画を提案し始めました。

ゼレンスキー大統領は、このビクトリープランをイギリスのキア・スターマー首相やアメリカにプレゼンテーションし、「早ければ来年にはロシアに勝つことができる。ただし、そのためには同盟国からの支援が不可欠だ」と訴えています。

しかし、ウクライナはすでに戦う兵士が不足しており、女性を徴兵するような状況にまで追い込まれています。若い男性の兵士を徴兵するにあたっては、徴兵どころか、車に押し込めて家族から引き離すというような状況です。

石破政権は、ウクライナに5000億円の支援を決定しました。

しかし、日本の能登半島は震災からの復興がなされないままに豪雨に見舞われましたが、その豪雨への対応は予備費で賄うとケチくさいことを言っています。その状況で、ウクライナにはポンと5000億円を出すんですね。

しかし、ウクライナはすでに戦う兵士がいないので、アメリカから武器や武器弾薬、そして資金援助を受けていますが、実際には勝てない戦争であることは明らかです。

ゼレンスキー大統領は、アメリカ大統領選挙の結果次第では、年内に大統領職を辞めて国外に逃亡するのではないかという見方もあります。

いずれにしても、ウクライナ情勢は、アメリカ大統領選挙の結果次第で大きく変わる可能性があります。

ハリス氏がもし大統領になったら、ウクライナは総力戦になるでしょう。ウクライナの国民から兵士が借り出せなくなるまで徴兵を続け、戦わせ続けられるという悲劇的な未来が待っています。

そして、ウクライナとロシアの戦争だけでなく、中東情勢の悪化によって、アメリカも巻き込まれる形で、第三次世界大戦に発展する可能性も懸念されています。

アメリカのウクライナ支援は失敗?ロシア弱体化せず、世界情勢はG7に不利な状況に

アメリカが仕掛けたウクライナとロシアの紛争ですが、アメリカがもくろんでいたロシアの弱体化は全く実現していません。かえってロシアは経済成長し、グローバルサウスやG7以外の国々との連携を深めています。相対的に見るとG7側が非常に不利な状況に追い込まれているのです。

中国とサウジアラビアの関係も深まり、ペトロダラー体制が崩れ、覇権通貨ドルの地位はどんどん弱体化しています。アメリカが狙っていた通りの結果になっていないのです。

ウクライナとロシアの紛争が長引けば長引くほど、アメリカにとって都合が悪くなるばかりです。ヨーロッパ諸国は、アメリカに追従する形でウクライナを支援し続けてきましたが、ロシアからのエネルギー輸入が途絶えて物価が大幅に上昇し、大きな打撃を受けています。特にドイツは大打撃です。フランスは原発があるので、そこまで影響を受けていません。

支援国も支援疲れが顕著になってきています。

次なる紛争の舞台は中東へ!石破新政権誕生で東アジアも危険な状況に

ウクライナとロシアの紛争を続けることは難しくなってきており、次の舞台は中東です。このタイミングで、中東で戦争の準備が整いつつあります。

もう一つの戦場は東アジアです。タイミングよく、石破茂氏が総理大臣になりました。アジア版NATO構想を打ち立て、核の共有を言い始めました。

核の共有は、日本の国家防衛上、極めて重要な議論のテーマです。非核三原則をどのように変更して、核抑止力を保有するのか。これは大きなテーマです。

石破氏が言っている核の共有は、よくよく聞くとNATOのような核共有ではありません。核戦争になった場合、どのようなプロセスで核を使うのか、その意思決定プロセスをアメリカと共有するというものです。これは核共有という言葉で誤解を与えまくっていると言えます。

日米同盟はもはや「腐った」関係?真の独立を果たさない日本は核共有でさらに危険な状態へ

石破氏の核共有発言は、国民に核について考える材料を提供する機会になったという点では、悪いことではなかったと思います。しかし、石破氏が前提としている日米同盟自体が腐っており、日本が真の独立を果たしていない状況で核を共有するのは危険です。

核の傘に守られているというリップサービスを信じている日本国民は多いですが、もしアメリカの核が日本に持ち込まれたら、日本の総理大臣が独断で核のスイッチを押すことは絶対にできません。NATOの核シェアでも、必ずアメリカと当事国の両方の承認が必要です。必ずアメリカの了承が必要になるのです。

現状の日米同盟という従属関係では、もし仮に中国と日本が核を使うという状況になったら、アメリカは中国に向けて、日本から核を撃つことにサインするでしょうか?するはずがありません。

石破氏の核共有は、日本を大変危険な状況に追い込もうとしており、完全に防衛音痴です。

石破氏は緊縮財政派であり、財政音痴でもあります。財政音痴で防衛音痴の総理大臣は、極めて危険です。

ウクライナ紛争長期化でアメリカは中東の紛争に巻き込まれる?第三次世界大戦勃発の可能性も

いずれにしても、ウクライナでの紛争から舞台は中東に移りつつあり、アメリカが中東の紛争に引きずり込まれたら、第三次世界大戦になる可能性があります。中東の次は、日本も含めた東アジアが舞台になるでしょう。

アメリカの次期大統領が誰になるかによって、この状況は大きく変わります。私はトランプ氏を支持していますが、ハリス氏が大統領になったら、世界中に戦争がばら撒かれ、ネオコンや金融資本家がボロ儲けするでしょう。世界は破滅的な方向に向かうでしょう。

ハリス氏が大統領になったら、その未来に確実に近づいてしまいます。何としてもトランプ氏に大統領になってもらいたい。

トランプ氏、大統領選予測では優勢も油断は禁物!僅差で負けているぐらいの方が危機感があって良い

前回の記事でもお伝えしましたが、賭けマーケットの勝率調査では、現在、トランプ氏が圧倒的リードをしています。スイングステートの激戦州においても、7州のうち6州でトランプ氏がリードしているという状況でした。

順当にいけば、正しい選挙が行われれば、トランプ氏が圧勝するでしょう。スイングステートは現在トランプ氏有利ですが、そうするとトランプ支持者が油断してしまう可能性があります。僅差で負けているぐらいの方が、緊迫感があって良いと思います。

どうせリードするならもっと差をつけてほしいですし、僅差であれば、負けているぐらいの方が良いのではないでしょうか。

どうか今回は、正しい選挙が行われることを祈るばかりです。

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この記事を書いた人

反グローバリズムの視点で世界情勢を情報分析するリサーチャー。登録者8万人のYouTubeチャンネル『あつまれニュースの森』を運営。

本業だったコンサルタントから徐々に歴史研究にシフトしていく。日々リサーチする中、メディアや歴史が嘘だらけであり、この世界が一部の権力機構によって支配されてきたことに強烈な違和感と憤りを覚えるようになる。

グローバリズムの根源と実態を徹底的に研究。その歴史を旧約聖書まで遡り、現在のいわゆるディープステートのルーツがハザール系とアングロサクソン系の2系統にあることを突き止める。

2021年、YouTubeを開始し、グローバリストのルーツを徹底解剖するオンラインサービス『金子ゼミ』を立ち上げる。

情報発信者としての信条は「左も右もない反グローバリズム・国益第一主義」「不偏不党」。

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