『ローマクラブ』は表向き民間の研究機関ですが、その実態は、人口抑制のために地球温暖化問題を発明した、グローバリスト直轄のプロパガンダ部隊であり、国連の『SDGs』やダボスの『グレートリセット』といった世界的詐欺イデオロギーの源流ともなった環境グローバリズムの総本山でもあります。
この記事では、『ローマクラブ』について深堀解説します。
『成長の限界』の源流は人口抑制論だった
『ローマクラブ』は1968年にスイスで設立されますが、その源流となる思想は、経済学者マルサスの提唱した『人口論』でした。
マルサスは『人口論』のなかで「戦争、貧困、飢饉は人口抑制のためによい」と主張しています。
彼の『人口論』は、過激な出産制限を軸とする『新マルサス主義』へと発展し、その後『ローマクラブ』の「地球は癌におかされている。その癌とは人間である」という根本思想、そして、レポート『成長の限界』へと引き継がれていきます。
マルサスの思想はグローバリストの推進する『人口抑制政策』を支えるうえで極めて重要な思想的裏付けに据えられたのです。
また、表の史実では語られませんが、マスサスは晩年東インド会社で経済学を教えています。彼は早くからグローバリスト勢力の御用学者として利用されていたのでしょう。
ではここで、『ローマクラブ』がグローバリスト勢力によって設立された経緯について見ていきましょう。
『ローマクラブ』設立の経緯
『ローマクラブ』は1968年にイタリアの自動車メーカー・フィアット社の重役だったアウレリオ・ペッチェイによって設立されたことになっています。
確かに表向きの会長はペッチェイでしたが、実際は違います。彼はあるイタリア人グローバリストの指示のもとにローマクラブを設立したのです。
そのグローバリストは、ジャンニ・アニェッリ。フィアット社の創業家の二世に当たる人物で、当時はフィアットの社長に就任してまもない時期でした。
また、アニェッリは、ロックフェラー財閥のチェース・マンハッタン銀行の諮問委員を務めており、ロックフェラー家とは密接なビジネスパートナーだった。実際、デイヴィッド・ロックフェラーとアニェッリは友人関係にあり親しかったとされている。
ローマクラブの真の創設者はデイヴィッド・ロックフェラー
SDGsや地球温暖化神話の源流となった『ローマクラブ』の設立の背後には、西側グローバリストの中核だったデイヴィッド・ロックフェラーがいました。
つまり、ロックフェラーがローマクラブの真の発起人であり創設者であり、前述の初代会長アウレリオ・ペッチェイはただの代理人でありデイヴィッド・ロックフェラーらグローバリスト勢力の操り人形にすぎなかったのです。
クラウス・シュワブがハーバード時代の恩師であるヘンリー・キッシンジャーからの指示を受けて世界経済フォーラムの初代会長に据えられたのとまったく同じ構図と言えるでしょう。
ローマクラブの目的は人口抑制策の推進
1972年ローマクラブが発刊した『成長の限界』が提起した人口問題に対応するためカーター政権で『グローバル2000報告書』が発表されます。
このレポートは、2000年には世界人口を支える資源は地球上には存在しないと予測し、「アメリカの人口は2050年までに1億人削減されるべき」と提言するもので大きな波紋を呼びました。
このレポートの執筆責任者は直前まで国務長官だったサイラス・ヴァンスという人物です。
ヴァンスは、外交問題評議会、ビルダーバーグ会議、三極委員会(いずれも『円卓会議』の下部組織)の主要なメンバーであったことから、グローバリスト勢力から大きな役割を与えられていたことがわかります。
そして、彼にはもう1つ知られざる肩書きがありました。それが「ローマクラブの会員」だったのです。
ローマクラブはただの環境シンクタンクなどではありません。
グローバリストがバックに鎮座する環境グローバリズムと人口抑制策の推進をミッションとした彼らの手駒(フロント組織)なのです。
国連に潜入したグローバリストの代理人
さらに…デイヴィッド・ロックフェラーを団長とするグローバリスト勢力は地球温暖化という環境グローバリズムを世界中に受け入れさせ、彼らの悲願である「人口抑制政策」を推進するために、国連に一人の代理人を潜り込ませます。
それがモーリス・ストロングです。彼はロックフェラー家の助けを得て、実業家として大きな成功を遂げた人物で、のちにロックフェラー財団の理事を務めるほど彼らと密接なステイクホルダーであり、彼らの忠実な代理人でした。
ストロングは、国連人間環境会議の事務総長、UNEPの事務局長、IPCC設立者、リオ地球サミット議長など国連の数多くの環境関連組織の要職を歴任しました。
ストロングはローマクラブの『成長の限界』というイデオロギーを引き継ぎ、国連を使って世界に環境グローバリズムを力強く推進していきます。
1991年にリオサミットで採択された『国連アジェンダ21』は彼の情熱の結晶から生まれたものであり、このなかで彼は「持続可能な社会」という概念を発明し、「化石燃料中心の社会は制限されるべきだ」と提唱しました。
ローマクラブ、SDGs、そしてグレートリセットへ
この『アジェンダ21』は20年が経過する頃には『2030アジェンダ』と呼ばれるようになり、2015年には今世界中で展開されている持続可能な開発目標『SDGs』へと発展しました。
『ローマクラブ』はこの時点で役割を終え、弟分の『ダボス会議』が兄の代わりに、彼らの環境グローバリズムを引き継ぎます。
そして、グローバリストの主要アジェンダ(計画)である「人口抑制策」と「温暖化の問題(現在の気候変動と脱炭素)」は、2020年、ダボスのシュワブ会長によって『グレートリセット』というおどろおどろしい名前のイデオロギーに吸収・統合されて今に至ります。
少し長くなりましたが、『ローマクラブ』は環境グローバリズムの生みの親であり現在でも脱炭素推進の総本山ですから、今日お話したことは頭の片隅に置いておいてくだい。
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