米イラン合意の署名はなぜ「ベルサイユ宮殿」だったのか──モサドの暗殺計画と、和平を動かした本当の主役

こんにちは。金子吉友です。

米イランの和平合意が、ついに署名されました。しかし、その署名が行われた場所に、世界が首をかしげています。予定されていたスイス・ジュネーブではなく、フランスのベルサイユ宮殿。マクロン大統領が立ち会うなか、トランプ大統領が電子署名でこれを済ませたのです。なぜ、わざわざ場所が変わったのか。

最初に、大事な前提を申し上げておきます。今日お話しする内容の多くは、公的機関が確認していない「情報筋ベース」の情報です。確定した事実ではありません。ですから、断定はせず、「こういう情報がある」という前提で、冷静に検証していく姿勢で読んでいただきたいのです。

そのうえで、結論から申し上げます。署名の場所が土壇場で変わった背景には、イスラエル(モサド)による暗殺計画があったとされています。そして、この和平を本当に動かしていた主役は、トランプでもイスラエルでもなく、まったく別の国でした。今日は、西側メディアには決して出てこないこの「裏側」を、一緒に掘っていきましょう。

目次

なぜ署名は「ベルサイユ宮殿」だったのか──モサドの暗殺計画

署名はなぜベルサイユだったのか──ジュネーブからビルゲンシュトック、暗殺計画と会場変更

まず、今回の合意そのものを整理します。これは14項目からなる停戦合意で、内容を見るかぎり、アメリカがかなりイラン側に譲歩したものになっています。肝心なのはここからの60日間で、核濃縮の扱いについて詰めの交渉が行われます。濃縮度を下げる作業はイラン国内で行ってよい、民生利用ならば認める──そういう方向で、アメリカはずいぶん譲った印象です。

その重要な署名が、なぜジュネーブではなくベルサイユで、しかも電子署名という形で慌ただしく行われたのか。ここに、今回の核心があります。

情報筋によれば、署名式の直前、パキスタンの仲介者たちがある極秘情報を入手しました。その内容とは、イスラエルが合意を妨害するため、署名に関わる最重要人物の暗殺を計画している、というものでした。標的とされたのは、イランの議会議長ガリバフ氏。今回の交渉団のトップであり、最重要人物です。あるいは、イラン代表団のメンバーが狙われていたとも言われています。

独立系ジャーナリストのペペ・エスコバル氏は、これを「イスラエルの典型的な手口だ」と断じています。イランの核科学者を何人も暗殺してきた、彼らのやり方とまったく同じだ、というのです。この指摘には、残念ながら説得力があります。イスラエルは過去、イラン国内に潜入させた工作員や遠隔操作の武器を使い、核開発に関わる科学者を一人また一人と消してきました。交渉団の中枢を物理的に排除してしまえば、合意そのものを白紙に戻せる──そう考えても不思議のない国なのです。

しかも、標的とされたガリバフ議長は、ただの交渉役ではありません。後ほど詳しく述べますが、彼はイランの対中戦略の中枢を担う、いわば今回の和平の「設計者」です。その人物を狙うということは、合意の妨害にとどまらず、イランと中国の接近そのものを断ち切ろうとする狙いがあったとも読めます。だからこそ、この暗殺情報は単なる治安上の懸念を超えた、地政学的な重みを持っていたのです。

ジュネーブからビルゲンシュトック、そしてベルサイユへ

この暗殺情報を受けて、署名式の会場はまず、ジュネーブからビルゲンシュトックへと変更されました。ビルゲンシュトックは、カタール王室が所有するスイスの山岳施設です。ここでパキスタンがホストを務め、J・D・ヴァンス副大統領とイラン代表団を迎える段取りになっていました。会場提供にカタールが絡んでいる点は、前回までの記事でも触れたカタールの仲介役としての立ち位置と重なります。

さらにパキスタンは、イスラエルに対して直接、強い警告を送ったとされています。エスコバル氏は、その内容をこう表現しています。「もし署名を妨害しようとするなら、あるいはイランの交渉者の命を狙うなら、我々から直接報復を受けることになる。そしてそれは、不快なものになるだろう」。要するに、「おかしな真似をすれば後悔するぞ」という、明確な恫喝です。

この警告の後、事態は一気に動きました。トランプがベルサイユで電子署名を行い、予定されていた式典そのものがキャンセルされたのです。公式の説明は「電子署名が完了したから、式典は中止した」というもの。しかし、わざわざ予定の二日前に電子署名で済ませる必要が、どこにあるのでしょうか。何か別の力学が働いていたと考えるほうが、はるかに自然です。なお、エスコバル氏の情報源によれば、この暗殺計画は実際に三度試みられ、その三度とも未然に阻止された、とのことです。

情報源──元CIA分析官ラリー・ジョンソンとペペ・エスコバル

情報源──元CIA分析官ラリー・ジョンソンとペペ・エスコバル、ズルフィカル・アリー

ここで、今回の情報の出どころについて触れておかねばなりません。情報を発信しているのは、元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏と、独立系ジャーナリストのペペ・エスコバル氏です。

この二人は、それぞれ極秘の情報筋を持ち、最近になって共同で番組を立ち上げました。そこで発信される情報は、西側のオールドメディアには絶対に出てこないレベルのものばかりです。イランはすでに核を保有しているのではないか、という以前の衝撃的な情報も、この二人が発信していました。

今回の番組には、もう一人、鍵を握るゲストが加わっています。ズルフィカル・アリー氏という、パキスタン系の独自情報源を持つ人物です。注目すべきは、このアリー氏の情報源が「この二人になら情報を公開してもいい、信用できるから」と判断して、ラリー・ジョンソンとエスコバルに情報を託した、という点です。つまり、現場の最前線にいる人物から見て、この二人だけが信用に足ると映ったということです。

ここに、現代の情報環境の厳しさがあります。本当に核心に迫る情報を発信している人物は、世界でもごくわずか。日本語で発信している人に至っては、ほぼ皆無です。「何が起きたか」よりも「誰から情報を得るか」が決定的に重要になっている──私はそう痛感しています。

オールドメディアは、ここまでの情報を絶対に掴みません。世界情勢に疎すぎるのか、それとも意図的に報じないのか。おそらくその両方でしょう。テレビや新聞だけを見ていれば、「アメリカとイランが和平に合意した、めでたい」という表層の物語で終わってしまいます。しかし、その署名がなぜ土壇場で場所を変えたのか、誰が裏で糸を引いていたのか──そうした問いは、決して報じられません。だからこそ、自分で情報源を選び、複数の角度から事実を突き合わせる作業が欠かせないのです。私自身、たまたまこの番組を見ていなければ、今日お伝えしている構造にはたどり着けませんでした。

トランプを動かした2つの引き金──最後通告と「石油備蓄17日」

トランプを動かした2つの引き金──5月30日の最後通告と戦略石油備蓄17日

そもそも、あれほど強硬だったトランプが、なぜ急に和平へと舵を切ったのか。その引き金は二つあったとされています。

5月30日・3段階の最後通告

一つ目は、5月30日に起きた出来事です。これは私も6月5日の配信で取り上げました。イランのペゼシュキアン大統領が、パキスタンのシャリフ首相に電話をかけ、3段階の最後通告を伝えたというのです。第1段階は、核交渉から完全に撤退すること。第2段階は、NPT(核不拡散条約)の枠組みを放棄すること。そして第3段階は、もしアメリカまたはイスラエルの攻撃が続くなら、イラン国内で核装置を爆発させる──つまり核の実証実験を行う、というものでした。

しかも、この電話はあえて盗聴できる状態でかけられていたといいます。普通なら最も秘匿すべき核の脅しを、わざわざ傍受できる回線で伝える。これは、メッセージを確実にアメリカへ届けるための、計算された演出だったと見るべきでしょう。パキスタンは中国側の国ですから、当然この内容はアメリカに伝わります。実際、パキスタンの外務大臣を通じて、マルコ・ルビオ国務長官に直接伝えられました。「イランはすでに核を持っていて、実証実験までできる段階にある」──この情報に、ホワイトハウスは衝撃を受けました。その翌日、イランは実際に和平交渉の停止を発表し、第1段階が現実のものとなったのです。

この5月30日を境に、トランプのイランへの態度が、強硬から協調へと一変しました。それまで威勢のいい言葉を並べていた人物が、突然、抑制的な姿勢を見せ始めた。この急変もまた、「何かがあった」ことを物語っています。態度の変化と、合意までの一気の流れ。その起点が、まさにこの5月30日にあったのです。これを「陰謀論だ」と片付けてしまう人は、自分の信じたくない情報をシャットアウトしているだけかもしれません。こうした点を一つ一つ積み重ねていかなければ、表層の下で何が起きているのかは、決して見えてこないのです。

戦略石油備蓄、残り17日

二つ目の引き金は、もっと生々しい現実でした。石油の備蓄です。ラリー・ジョンソン氏は、番組のなかでこう語っています。アメリカの戦略石油備蓄は、日量220万バレルの消費ペースで考えると、残りわずか17日分しかなかった、と。エスコバル氏も、別の極秘レポートで同じ内容を確認したと述べています。

トランプはこの数字を見て、完全に動揺したといいます。「このまま戦争が続けば、8月中旬には底をつく」。この「8月中旬」がアメリカ単独の話なのか、世界経済全体の話なのかは判然としません。仮にアメリカの備蓄が17日分しかないとすれば、7月上旬には枯渇する計算になります。ですから、この8月中旬という数字は、アメリカ以外の国々も含めた世界全体の石油事情を指している可能性が高いでしょう。

いずれにせよ、石油が尽きれば世界経済は崩壊します。原油価格が跳ね上がり、物価が暴騰し、世界中で混乱が広がる。そして、その戦争を始めた張本人として、すべての責任はトランプに帰せられる。中間選挙は絶望的になります。すでにアラブ諸国からの圧力も限界に達し、湾岸諸国との関係にも亀裂が走っていました。原油価格をこれ以上上げるわけにはいかない。だからこそトランプは、「今すぐホルムズ海峡を開けねばならない」という決断に追い込まれていった──これが、二つ目の引き金です。理念や大義ではなく、石油という極めて即物的な現実が、超大国の大統領を和平へと突き動かした。ここに、今回の和平の本質の一端があると私は見ています。

そして、この石油の問題は、決してアメリカだけの話ではありません。ホルムズ海峡は、日本が輸入する原油の大動脈です。もしこの海峡が封鎖されたままであれば、真っ先に打撃を受ける国の一つが日本でした。イランが海峡を再開することを最優先に求め、アメリカが急いで封鎖を解いた背景には、世界中のエネルギー供給網が限界に近づいていたという現実があります。裏を返せば、エネルギーを他国に握られている国は、自国の意思とは無関係に、こうした大国の都合に振り回されるということです。資源を持たない日本にとって、これは決して他人事ではない教訓でしょう。

真の主役は中国だった──イラン和平の本当の構造

真の主役は中国だった──パキスタン仲介の背後で全交渉を事前承認した中国

では、この和平プロセスを本当に動かしていたのは誰だったのか。パキスタンが仲介役を担い、カタールが秘密の会場を提供した。しかし、その背後で全体を監督していた国がありました。中国です。

エスコバル氏によれば、パキスタンが仲介した内容は、すべて事前に中国の承認を得たものだったといいます。パキスタン、サウジアラビア、エジプト、トルコという4つのスンニ派の国がイスラマバードで最初の会合を開いた、まさにその時から、そうだったというのです。その会合の翌日、パキスタンの外務大臣は北京へ飛んでいます。つまり、中国は最初から、至るところに関与していたということです。

さらに、中国が供与したミサイルがイランで使用され、アメリカの航空機や衛星、レーダーに深刻な被害を与えた、とも語られています。これは「中国製の兵器は使い物にならなかった」という別の報道とは食い違いますが、もし事実なら、これもトランプを交渉テーブルに引き寄せた一因でしょう。

この中国の関与は、ここ数週間で一気に深まったとされています。エスコバル氏は「中国、パキスタン、イランの足並みの揃い方は、この数週間でさらに深くなった」と述べています。パキスタンが交渉の席でイランと議論し、それをアメリカ側に伝えていた内容は、すべて事前に中国が承認していた。完全な連携、アラインメントがそこにある、というのです。表向きはアメリカとイランの二国間交渉に見えても、その裏では北京がすべてを把握し、いわば最終承認の判を押していた。これが事実なら、アメリカという超大国が、もはや中東の和平を単独では動かせなくなっていることの、何よりの証拠でしょう。

象徴的なのは、イランの交渉団トップが、対中戦略関係を担当するガリバフ議長だという点です。これは偶然ではなく、必然だとエスコバル氏は言います。イランで最も有能な人物が、いま中国と直接交渉している。中国とイランは、ほとんど「ブロック」と呼べるほどの緊密な関係を結びつつあり、そこには当然ロシアも引き込まれる。中国・イラン・ロシアという3つの連動する戦略的パートナーシップが、わずか数日前よりもはるかに緊密なものになろうとしているというのです。エスコバル氏はさらに踏み込んで、テヘラン・北京・モスクワにとっての本当の戦争相手は、アメリカの旧エリート、すなわち裏で国を動かすディープステートであり、トランプはただのメッセンジャーに過ぎない、とまで語っています。

そのうえでエスコバル氏は、こうも付け加えています。熱い戦争は終わっても、秘密工作、暗黒作戦、汚い手口、政権交代の試みといったハイブリッド戦は、決して消え去ることはない、と。今はアメリカが一時的に後退しているだけであり、それはトランプにとって好都合だというのです。中間選挙の前に一息つき、「ホルムズ海峡を再び開いたぞ」と支持者の一部を満足させる。つまり今回の和平は、最終的な決着ではなく、形を変えて続く長い戦いの、ほんの一局面に過ぎないという見立てです。アメリカとイスラエルが戦っていた相手は、イランだけではなかった──この一点こそ、今回の出来事が示した最大の構造変化だと言えるでしょう。

蚊帳の外のイスラエルと「軟弱」批判されるネタニヤフ

蚊帳の外のイスラエルと軟弱批判されるネタニヤフ、台頭するベネット

今回の和平で、最も冷遇されたのがイスラエルです。彼らは交渉の場から完全に外され、合意のコピーすら渡されませんでした。トランプはイスラエルからコピーを寄こせと要求されながら、それを渡さなかったとされています。もっとも、ラリー・ジョンソン氏は「トランプ政権内に入り込んでいるイスラエルの工作員が、すでにコピーを持っているだろう」と冷ややかに付け加えていますが。

イスラエル側は、「我々は今回の合意に関与していないから、対象から外れる。だからレバノンへの攻撃は続ける」という姿勢を崩していません。この点は、過去記事「米イラン合意の裏側とイスラエルの不気味な沈黙」で触れた、決裂を演じながら裏で結びつく構図とも通じます。

興味深いのは、イスラエル国内の空気です。ネタニヤフ首相は、いま「軟弱だ」と激しく批判されています。批判の急先鋒に立ったのが、元首相のナフタリ・ベネット氏。彼は「私だったら、イランにとって最悪の悪夢になってやる」と過激な発言をして、X上で大きく拡散されました。次期首相候補として浮上するベネット氏のこの発言は、現在のイスラエルの世論を象徴しています。「イランへの攻撃をやめるな、ネタニヤフは何をやっているんだ」──これが多くのイスラエル国民の声なのです。秋には選挙が予定されており、支持率の低下したネタニヤフは敗北が予測されています。

ここで見えてくるのは、構造の大きな変化です。今回の和平は、イスラエルなしに、イスラエルに反して、ここまで進みました。「イスラエルが反対すれば、アメリカも反対する」という長年の方程式が、この場では機能しなかったのです。これは、決して小さな出来事ではありません。

もっとも、これでイスラエルが大人しく引き下がると考えるのは早計です。彼らは「合意に関与していない」ことを口実に、レバノン南部への攻撃をいつでも再開できる立場を保っています。実際、署名の前後にもレバノンで攻撃があったと報じられています。60日間の核交渉という長い時間を、イスラエルが黙って見過ごすとは到底思えません。停戦合意を結んでは破る、というガザでの振る舞いを、彼らは何度も繰り返してきました。今回の和平が、その脆弱な綱渡りの上に成り立っていることは、頭に入れておく必要があります。

3000億ドル復興ファンドと、日本に回る請求書

3000億ドル復興ファンドと日本に回る請求書──48兆円・地域のパートナー国

最後に、私たち日本人が最も注意すべき点に触れておきます。今回の覚書には、イランの復興支援として、3000億ドル規模の投資ファンドが盛り込まれました。日本円にして、約48兆円です。トランプは決して「賠償金」とは言わず、「復興融資」「拠出」という言葉を使っています。

不可解なのは、この覚書が明らかになったのはここ数日のことなのに、ロイターによれば、すでにその半額以上がコミット済みだという点です。なぜ、そんなに早く半額が確定しているのか。ここは正直、にわかには信じがたいところです。半分は民間の投資ファンド、残りの半分はどこかの国が出すことになっています。そして拠出元として名指しされているのが、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、そして米国の企業です。

つまり、戦争に一切参加しなかった日本が、イランの復興費用を出させられるということです。建前は民間企業の投資ですが、政府が事実上の負担を求められる可能性は高い。当初、この拠出元は「湾岸諸国」とされていました。ところが、いつの間にか「地域のパートナー国」という表現に変わっています。「湾岸諸国」なら日本は無関係ですが、「地域のパートナー国」となれば、どこまでがその範囲なのか分からなくなる。これは、日本を巻き込むための、意図的な言い換えではないかと私は疑っています。

おそらくG7サミットの前に行われた高市総理とトランプ大統領の会談で、日本の負担についても話がついていたのではないか、と私は見ています。会談の中身は、ほとんど公表されていません。さらに、すでに自衛隊がホルムズ海峡の機雷除去のために派遣される可能性も取り沙汰されています。金も出す、人も出す──そういう流れになりかねないのです。ウクライナ紛争でも3兆円以上をばらまいてきた日本が、今度はイランの復興にまで金を出す。国内の物価高で国民が苦しみ、本当に必要なところには金が回らないというのに、です。そして、その48兆円を、ジャレッド・クシュナーやスティーブ・ウィトコフの投資会社が、ハイエナのように奪い合っていく。誰が戦争を起こし、誰が後始末の金を払い、誰が儲けるのか──その構図を、冷静に見極める必要があります。

まとめ──表層の「平和」ではなく、その下の構造を見よ

表層の平和ではなく構造を見よ──誰が得をし誰が払わされるのか

ここまでの情報を、公平に整理しましょう。繰り返しますが、これらの多くは公的機関が確認していない情報筋ベースの話であり、確定した事実ではありません。それでも、一つ一つの点をつないでいくと、不気味なほど筋の通った絵が浮かび上がってきます。

署名の場所が土壇場でベルサイユに変わったのは、モサドの暗殺計画を避けるためだった。トランプを和平に追い込んだのは、5月30日の最後通告と、残り17日という石油備蓄の現実だった。そして、この和平を本当に仕切っていたのは、中国だった──。表面に映る「平和の成立」とはまったく違う力学が、その下で働いていたことになります。

大切なのは、表層で起きていることだけを見て分かった気にならないことです。その下の真層で何が動いていたのかを、複数の情報源を積み重ねながら検証していく。自分の信じたくない情報をシャットアウトしてしまえば、そこで世界の本当の姿は見えなくなります。

そして、これは日本にとって他人事ではありません。私たちは、参加もしていない戦争の後始末に、数十兆円を払わされようとしている。なぜ、自国の国民が苦しんでいるときに、他国の復興に巨額の金を差し出すのか。表層の「平和」という言葉に安心するのではなく、その下で誰が得をし、誰が払わされるのかという構造を、自分の頭で見てください。それが、この一件が私たちに突きつけている問いなのです。

ここまでお読みくださりありがとうございます。また次の記事でお目にかかりましょう。

今回の内容をさらに詳しく解説した動画は、私のYouTubeチャンネルで公開しています。ぜひご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 署名がベルサイユ宮殿になったのは公式に確認された情報ですか?

いいえ。署名がベルサイユで電子署名の形で行われたこと自体は事実ですが、その理由が「モサドの暗殺計画」だったという点は、ラリー・ジョンソン氏とペペ・エスコバル氏の情報筋に基づくもので、公的機関が確認したものではありません。本記事はあくまで「こうした情報がある」という前提で構成しており、断定はしていません。

Q2. ラリー・ジョンソンとペペ・エスコバルとはどんな人物ですか?

ラリー・ジョンソンは元CIA分析官、ペペ・エスコバルは独立系ジャーナリストです。二人とも独自の極秘情報源を持ち、西側のオールドメディアには出てこない情報を共同番組で発信しています。今回は、パキスタン系の独自情報源を持つズルフィカル・アリー氏も加わり、その情報源が「この二人なら信用できる」として情報を託したとされています。

Q3. なぜ中国がイラン和平の主役だと言えるのですか?

エスコバル氏によれば、パキスタンが仲介した交渉内容は、すべて事前に中国の承認を得たものだったとされます。スンニ派4カ国の最初の会合の翌日にパキスタン外相が北京を訪れていること、イランの交渉団トップが対中戦略を担当するガリバフ議長であることなどから、中国が全体を監督していた構造が読み取れる、という分析です。これも情報筋ベースの見立てである点に注意が必要です。

Q4. 3000億ドルの復興ファンドに日本は本当に拠出するのですか?

覚書には3000億ドル(約48兆円)の復興投資ファンドが盛り込まれ、ロイターによれば半額以上がすでにコミット済みとされています。拠出元として日本・韓国・シンガポール・マレーシア・米国企業が名指しされており、建前は民間投資ですが、日本政府が事実上の負担を求められる可能性が指摘されています。確定情報ではありませんが、G7前の日米首脳会談で何らかの合意があった可能性も含め、注視が必要です。

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この記事を書いた人

反グローバリズムの視点で世界情勢を情報分析するリサーチャー。登録者8万人のYouTubeチャンネル『あつまれニュースの森』を運営。

本業だったコンサルタントから徐々に歴史研究にシフトしていく。日々リサーチする中、メディアや歴史が嘘だらけであり、この世界が一部の権力機構によって支配されてきたことに強烈な違和感と憤りを覚えるようになる。

グローバリズムの根源と実態を徹底的に研究。その歴史を旧約聖書まで遡り、現在のいわゆるディープステートのルーツがハザール系とアングロサクソン系の2系統にあることを突き止める。

2021年、YouTubeを開始し、グローバリストのルーツを徹底解剖するオンラインサービス『金子ゼミ』を立ち上げる。

情報発信者としての信条は「左も右もない反グローバリズム・国益第一主義」「不偏不党」。

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